実技レッスン2回目は、ゴルフスイングの中で力を入れる唯一の場所とタイミングを覚える練習の日です。この日の位置づけは、最速のヘッドスピードを出すのが目的ではなくて、安定したヘッドスピードを出すことが目的でした。そのため、私の場合は、前回の最速が45m/sだったので今回は43m/sを安定して出すことガ目標になりました。
ヘッドスピードを上げるドリル
ヘッドスピードを上げる練習器具はタオル
まずは、準備運動をしてから素振りをします。
前回までに習った、バックスイングは右股関節がロックするまで行うこと。
ダウンスイングからフォロースイングは、左足がロックっするまで行う。
ゴルフスイングの中で力を入れる唯一の場所とタイミングを掴むドリル。練習器具はタオルです。
タオル振りドリル。タオルの一方に結び目を作ったタオルの反対側を右手で持ってタオルを上から下に振ります。力を入れるのは、タオルを振り下ろす一瞬だけです。振り下ろすタイミングは、タオルを振り上げてたあと、結び目が背中にぶつかったときです。
音がする場所を確認すると、最初は右足の前あたりで音がします。
次に、音が出る場所が右耳のあたりになるようにします。
要領は下にタオルを振るのではなくて、頭の上に向かって振るようにします。
次に壁の横に立ちます。
左足が壁につくように壁に対して直角に立ちます。
両手でタオルを持って、ゴルフスイングの要領で結び目を壁にぶつけます。
ぶつけたときに、乾いた高くて大きい音が出るようにします。
振り下ろすタイミングは、結び目が背中に当たったときです。
フニャフニャのタオルでも遠心力が加わると棒のようにまっすぐになって、力を伝える事ができるのがわかります。このタオルは腕です。腕に力を入れなくてもクラブに力を伝えることができます。腕に力を入れると体の中心から伝わってくる力がクラブに伝わうのを邪魔します。
ヘッドスピードを上げるコツ
力を入れるのは、きり返しのときだけ
このドリルのあと、ドライバーを持って素振りをしました。
バックスイングでクラブを振り上げる力は右股関節を素早く動かしてロックさせるまでの動きです。
ダウンスイングのきっかけは、左足のヒールダウンです。
大きな筋肉は早く動かせないので、早く動かせる末端の筋肉でヒールダウン行います。
ヒールダウンを行う前に、ブランコに立ち乗りしているときに勢いをつけるために行っている動作を付け加えます。一旦しゃがんでから飛び上がるようにヒールダウンを行います。
このとき、腕、手、グリップには一切、力を入れません。
右股関節とヒールダウンの動きだけでクラブを振ります。
ヘッドスピードが上がらない
右股関節の動きとヒールダウンだけを意識して素振りをすると、ヘッドスピードは33m/sから37m/sくらいしか出ませんでした。ヒールダウンとクフラを振り下ろすタイミングもなかなかうまくで合わせられませんでした。
どうしてもヒールダウンがおろそかになってしまいます。
こんな状態なので、振っても降ってもヘッドスピードは37m/sどまりでした。
ここで、前回使用したヘッドスピードが出るドライバー・JPDAのドライバを手渡されました。
ドライーバーが変わっても最速ヘッドスピードは38m/sまででした。
ヘッドスピードを上げるコツがつかめた
その時、後ろの打席の受講生が、ヘッドスピードを次々に更新してきて、42m/sまで上げてきました。コーチに褒められて、何が変わったかの説明を求められた中で、力の入れ方と抜き方が解ったと話していました。
その人はタオル振りドリルのときにもコーチに褒められていたのです。コーチが右手が痛くなるでしょう言ったときに、右手がシビレるように痛いと言っていました。コーチが右手が痛くなると言った理由は、右手が勢いよく背中に当たるので痛くなるという意味だったですが、手がしびれるという言葉が私には刺さりました。
私はそのドリルのときに、右手は少しも痛くなりませんでした。シビレもないし背中に手が当たることもありませんでした。右手の力を抜かずに力を入れて手を振っていたためでした。
コーチは私のドライバーを軽く振って見せてくれましたが、ヘッドスピードは50m/sでした。とにかく腕は何もしない。
腕は体に振られて動くだけ。でんでん太鼓の紐と球が腕とクラブの関係だとわかっていたけどできていなかった。
今までの自分は、腕の力でクラブを振っていたんだということが、ようやく理解できました。
力を抜いたつもりでも、全く力が抜けていなかったのだと気づきました。

残りのレッスン時間が10分を切った頃から、素振りをしているうちに、徐々に腕の力が抜けてくるようになりました。
ヘッドスピードも少しずつ上がって40m/sになりました。

力の抜き方が分かってきて素振りをするのが楽しくなってきました。
練習のタイムアップの最後の一振りでボールを打ちました。最後の1球のヘッドスピードは43.7m/s でした。
やれやれ、最後になってやっとホッとした気分になり、レッスンを終えることができました。

まとめ
ビデオや本を見て自力で練習をしていたら、いつまで経っても腕の力を抜くことはできなかったと思います。何しろ自分は力を入れてないと思っていたんですから、自力ではとても気が付かないと思います。これはコーチの目で見てもらえるレッスンの効果だと思います。
次回は、限界を超えるスイングをして、一気に最速のヘッドスピードを上げる練習をするんだそうです。次が最終回になりますが、力の抜き方がわかったところで、どこまで自分のヘッドスピードが上がるのか楽しみです。